中大附属高校ＯＢ必読書。中附時代（７０年代）を中心に涙する高校青春時代を想起する著者の自伝的小説。後発の文庫本スタイルとは一線を画す１９８８年１０月１３日発行の単行本スタイルは、めったに手に入らない帯付き貴重本（保存状態の良い極上本）です。稀代の天才、秋元氏の25年前の自伝的小説。中大付属高校から東大を目指していた高校生が放送作家になりそして作詞家になっていく。そして最後は出版当時の88年につながっていく、88年というから前年におニャン子クラブが終わり翌年美空ひばりの「川の流れのように」が出る。上り詰めた証だったメルセデスを手放して再出発の決意をする。【本の内容】中大附属高校ＯＢであり、作家、作詞家、プロデューサーで有名な著者の青春時代（中大附属高校〜中央大学時代）を題材にした青春小説!70年代を駆け抜けた青春があった。深夜ラジオを聴きながら、受験勉強に励んでいたごく普通の若者が、俺にもできるかもしれないと入り込んだ放送業界、そのなかで、締め切りに追われながらも日々のた打ち回りながら過ごしていた。詞を提供した稲垣潤一のドラマチックレインの大ヒットで認められ、成功への階段を登り始めた著者に襲い掛かってきた喪失感。何かが違う、何かを失ってしまったのではないかと単身ニューヨークに渡り、自分を見つめ直す。その結果、またはじめからやり直そうと決め、成功者の証であったベンツを手放すことになった。さらば、メルセデス。