どなたかにお譲りいたします。よみがえった 古九谷の美写真はほぼ実物大, 高さ:約11.5センチ、最大径:約10センチ。加賀百万石のたる文化 が生んだ幻のできもの古九 谷。江戸初期(十七世紀中 頃)、加賀の支藩であったよ 聖寺藩主前田利治の命によ り始まったといわれ、わずか 五十年足らずで忽然と姿を 消しました。その特徴は、 赤・青・黄・葉・群青の五彩を 用いた重厚濃密な色彩と、 狩野派絵画の流れをくむ豪 快な絵画性から百年 を経て江戸後期に再興され、 古九谷様式として、再び草 麗に花開きました。その後、 吉田屋、飯田屋、庄三、水榮 と、時代や宮元によって上絵 付けの作風を交えながらも、 古九谷の美は今日まで受け 継がれているのです。本焼语、丹念な手描きで上 付がほどこされていきます木箱付。よろしくお願いいたします。