東玉のつぶらな瞳が好きで何体か収集しました。そのうちの最後の人形です光龍斎は割と見かけることが多いですが、東玉はまれで希少です。特に大きな子はあまりいないです。購入した時、お顔や体に薄汚れがあり、手足の布の劣化がありましたので、できるだけオリジナルを損なわないように修復をして頂きました。修復された方は京秀さんで、郷陽の答礼人形も修復された技量のある方です。修復したのはお顔の汚れ取り(塗り直しはしていません)調髪、手足の布の取り替えです。そうすることでずっと美しく保つことができ、大正時代生まれのこの子がこの後永く生き続けることができます。たいへん美しい子です!この子のためにオーダーして着物を作って頂きました。大正縮緬で、珍しいミニ薔薇の文様です。古布の状態は良いです。布を手にした時、なんと可愛い色と柄なんだろうと一目惚れされたそうです。私もとても気に入りました。この着物は上着と下着の２枚着物を重ねて着せます。下着の着物は今では貴重な江戸縮緬で仕立ててあります。こんな贅沢な使い方はもう今後出来ないそうです。帯は帯締めをしないで着せるほうが雰囲気が良いのではということでなくし、オシャレな縞模様の帯になっています。この子が所有している最後の市松人形です。手にすると上手の作りながら、他の市松人形より軽く、さすが名工と感動を覚える子です。事情により手放すことになりましたが、この子の価値を知り大切にしてくださる方を探しています。どうかよろしくお願いします。市松人形アンティークドール大正時代